ラストゲーム
契約書には、次の事が記載されていた。




1、お互いの会社で一億ずつ出資し、出た利益を折半すること。




2、お金の管理は、共同の口座で行なうこと。




3、もし、利益が出ない場合は、1億返還し、こちらで1千万保障させてもらうこと。

などだ。




まぁ、形だけ契約らしい内容が記載されているが、偽名で契約するのだ。




どんな内容も無効だ。




それでもアットホームの社長は、食い入るように契約書を見ている。




「この保証金1千万というのは・・。」



社長の言葉に姉は笑顔で答えた。



「利益が出ると確信しての保障です。共同で商品を売り出すと言うのは、時間も労力もかかりますから、それに関する保障です。」




姉は、にっこりと微笑んだ。




「こんないい条件なら是非うちの会社と契約を。」




前のめりになる奈央。



だんだん演じることが楽しくなってきたらしい。




奈央を横目に、アットホームの社長も
「是非、うちの会社と」
と、積極的にアピールを開始した。




もともと、たいした契約でも無いはずなのに、ここで契約しなければ負けだという雰囲気が漂い、この場は、予想通りに荒れた。




勿論、シナリオに入っていた奈央の言葉のせいでもある。
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