promise



「ん?」



「南と二人乗りしたって本当?」



銀次は苦い顔をした。



だけど、私は



「そんなわけないじゃん」



という言葉を待った。



「何で知ってるの?」



えっ?



「誰から聞いた?」



「も、目撃した人がいて…」



本当に本当なの?と、
私は言った。



「うん、ごめん」



嘘って言って。



ほら。



泣きたくなるから。



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