Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
店を出ると、まるで最初から準備されてたみたいに、すぐ近くにラブホ街が見えた。
テルさんは当たり前の顔で、そっちに向かって歩き始めた。
あぁ。やっぱり行っちゃうんだ。
そりゃそうだけど。
さっきの会話は、そういう意味だもん。
一軒のラブホの前でテルさんが立ち止まった。そして、あたしの手を引いて入口へ向かおうとする。
ところが。
「……あの……っ」
なぜかとっさに、あたしの足が固まった。
「すっ、すみません」
「ん?」
「実はこのホテル、昔の彼氏と別れた苦い思い出が……」
……そんなのないけど。
「そーなんだ。じゃあ別のとこにしよっか」
「はい……」