Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~

店を出ると、まるで最初から準備されてたみたいに、すぐ近くにラブホ街が見えた。

テルさんは当たり前の顔で、そっちに向かって歩き始めた。


あぁ。やっぱり行っちゃうんだ。

そりゃそうだけど。

さっきの会話は、そういう意味だもん。


一軒のラブホの前でテルさんが立ち止まった。そして、あたしの手を引いて入口へ向かおうとする。


ところが。


「……あの……っ」

なぜかとっさに、あたしの足が固まった。


「すっ、すみません」

「ん?」

「実はこのホテル、昔の彼氏と別れた苦い思い出が……」


……そんなのないけど。


「そーなんだ。じゃあ別のとこにしよっか」

「はい……」

< 299 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop