Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「担当させていただく田中です。よろしくお願いします」
にこやかに挨拶してくれたのは、30歳くらいの男性の美容師さん。
「あ、どうも、よろしくお願いします」
ぎこちなく頭を下げたあたしは、鏡に向き直った。
ピカピカに磨かれた大きな鏡に、緊張した自分の顔が映る。
そのとき。奥の方の席に座っていたお客さんが、カットを終えて立ち上がった。
あたしの後ろを通って、フロントに向かうその人。
そして、それと一緒に歩く、美容師の……
「……タケル?」
思わず声がもれた。
鏡の中で、目が合った。