Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
10秒……20秒……
ううん。実際はほんの数秒だったけど。
そこに映ったのはたしかにタケルで。
タケルの方もあたしに気づいて。
ふたりだけ、時間が止まったんだ。
「――あの?」
あたしの担当の美容師さんが、遠慮がちに声をかけてきた。
ハッと我に返ると、タケルも視線をはずしてフロントへと歩いていった。
「大丈夫ですか?」
「あ……はい。すみません」
心臓の音がうるさい。
うまく息ができない。
なんで、ここにタケルがいるの?
……あ……。
もしかして、ナミ。タケルがこのお店で働いてること知ってて、あたしに紹介したんじゃ……。