Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~

「じゃあ、傷んでる部分はバッサリと切って~、前髪をもう少し短くしてみるとか、どうですか~?」

「は、はい……それでお願いします」


顔をひきつらせて返事するあたし。

今すぐにでも逃げ出したい気分。


おかしいよ。美容院で髪を触られるのは当たり前のことなのに。


でも、でも……。
あたしの髪を切ってくれてたのは、いつも……。


首周りにケープが巻かれ、美容師さんがハサミをかまえた。


「じゃあ、カットしていきますね~」

そう言って、ハサミの刃が毛先に入ろうとした

次の瞬間だった。



「……だっ、ダメっ!!」



カシャーーン!

と、耳ざわりな金属音が店内に響いた。


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