ブラッティ・エンジェル
 と、店の時計がなった。
 時間の流れは速いなぁ。なんて、なんか悲しくなった。
「まぁ、もうこんな時間。ごちそうさま」
ヒナガは、空になったコーヒーカップを置いて立ち上がった。
 残念だが、あいつにも用事もあるし俺にも仕事がある。次いつ話せるかわからないが、わがままは言えるわけがない。
 俺はレジを開けた。
 会話もおつりもない、つまらない会計。
 店から出て行こうとしたヒナガは思い出したように、俺を振り返った。
「カプチーノ、一番おいしかったです。今度来たとき、また入れてくださいね」
それが俺たちのきっかけだった。
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