双子の記憶!
★恋花side★
あたしと好花は声を出さずに笑いながら、お母さんにそろーりと近づいた。
そしてあたし、恋花が先にお母さんの方をトントンっと叩いた。
お母さんがあたしに気づき、あたしを見て言った。
「どーしたの?恋花。いや、好花?」
あたしは笑いを精一杯こらえながら声を振り絞った。
『好花じゃないよ。恋花だよ!』
そしてココで好花の出番!!
好花もお母さんの肩を叩いた。
お母さんは好花を見ていった。
「どーしたの?好花。いや、恋花?」
そして好花が言った。
「恋花じゃないよ。好花だよ!あ、やっぱ恋花。」
「・・・?恋花はこっちでしょ?」
お母さんがあたしを見て言う。
そしてあたしがココで・・・・言うんだ!
『え?あたしは好花だよ?』
「こっちが好花で、こっちが恋花?
え?こっちが好花だっけ?
あぁもう!分かんないじゃない!」
あたしは好花とアイコンタクトをして、
あたしがいった。
『あたしは恋花でしたー!』
お母さんが一瞬目を丸にして言った
「・・・・!あんたたちー!ウソついたわねー!」
そしてあたしたちは目を合わせて
キシシっと悪戯に笑ったんだ。