彼女が愛した温もり


『ママ』

冷静な声でママを呼ぶ

『な、何よ?』

『幸せっていうのは
偽りじゃない
心の中で違う人を思い生きている京介さんのそばにいるのは幸せじゃないよ』

ママの目を見つめ言う

『でも、私は偽りでも良いわ』

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