チャットは運命 【実話】
案の定噂は実梨ちゃんの耳にも
届いていた。
また日向ちゃんが申し訳なさそうに
私に手紙を渡しに来た。
手紙の内容に私は自分の目を疑った。
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鈴音ちゃん
お願いだからこの手紙だけは誰にも
見せたり言ったりしないで。
もう好きじゃないなんて言ったけど
あれはウソ・・・。
本当は「なるべく喋らないでほしい」
って言いたかったの。
だけどそういう事言って周りの子に
バカじゃないのって思われるのが
嫌だった。
私はブスだし、頭悪いし、良いとこ
なんてひとつもなくて、でも
それに比べて鈴音ちゃんかわいいし
優しいし、男の子とも普通に
喋れるし・・・そうゆうのが
うらやましかったの。
だけどそんなの悔しくて言えないから
何にも出来ない自分にイライラして
それをぶつける場所もなくって
他の子に鈴音ちゃんの悪口
言いまくった。
自分最低って思ったけど
止められなかったの。
鈴音ちゃんに本当に思ってること
言えなくて、自分なりに考えて
もう好きじゃないってウソついた。
軽いとか思われたかもしれないけど
自分では一応考えたんだよ。
嫌いになるわけじゃないけど
鈴音ちゃんと西崎くんが一緒にいるの
見てイライラしてるのは
「私が好きなの知ってるのに何で?」
って思ったから。
だったら鈴音ちゃんには好きじゃない
って言った方が自分は楽だと
思ったの。