チャットは運命 【実話】
とりあえず私は実梨ちゃんの所へ行った。
「あの手紙は要するに何が
言いたかったの?」
単刀直入にそう聞いた。
しかし実梨ちゃんは私と目を合わせる
ことなく冷たく言い放った。
「は?つか私話すことないし
あんたの近くにいると
空気が汚染される」
一瞬何を言われているのか
わからなかった。
あんな手紙をよこしておいて
この態度は一体・・・!?
矛盾?いやツンデレ?
なんだこの発言は・・・クラスの人達
みんな見てますけど。
これは勇者を通り越して
ただの無神経だ・・・!
私なりに私の中で答えが出た。
「そうか、
実梨ちゃんは無神経なんだね」
私も目を見ることなく捨て台詞の
ようにその場に冷たい言葉を
吐き捨てた。
「え、ちょ・・・」
実梨ちゃんが何か言いかけたのを
完全に無視して私は教室に戻った。
もう関わらないようにしよう。
何を言われても気にしない。
手紙はもう読まない。
まず受け取らない。
忘れる。
くだらないことで笑いあったり
くだらないことで喧嘩したり
そんなことはなかったことにする。
最初から友達なんかじゃ・・・
「うぅ・・・」
今さら感情が戻った私は涙腺が緩むと
同時に強い吐き気に襲われて
その場にしゃがみ込んでしまった。