チャットは運命 【実話】
うつむく私を見て彼はふっと笑った。
「なんで笑・・・」
西崎秀の唇の感触に私の言葉は遮られた。
いつの間にか目の前にある顔。
ドキドキが止まらない。
彼は私にキスをした。
おでこにね。
「恥ずかしい!」
我慢できずに布団の中にもぐる私。
それを見て今度は声を出して笑う彼。
「鈴音・・・」
初めて名前を呼ばれた。
突然の出来事に私は布団から
ちょびっとだけ顔を出す。
「好きだよ」
西崎秀の優しく微笑む顔が愛しくて
私も照れながら笑った。
「あたしも」
そう言うと今度は唇に
優しくキスをした。
これが私のファーストキス。
「風邪うつっちゃうよ」
恥ずかしくてこんなことしか言えない。
「一緒に引いてやるよ」
なんて言うからもっともっと
好きになる。
ずっと一緒にいたいって心から思った。
