-roop-

誠さん…実は私には…

この身体にはもう時間がないんです。


刻々とまた、離れる日が近づいているんです。



ドクッ…

ふと心臓の鈍い音が響いた。


離れ…る…?

自分の心の中で呟いた言葉が、自分に新たな事実を突き付ける。





『うわぁぁあああー!』





身も心も切り刻まれたような、誠さんの声が浮かんだ。


私が…千夏さんが消えたら…

また彼は…誠さんは絶望の淵に立たされる…?


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