地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


「…わかんの?」


「んーだいたいは。」


陸が見せる資料を見て答えた。



「やってみて。」

「いいよ?」



陸がパソコンの前から離れ

あたしを椅子に座らせた。



「んっと……これがFTAだから……」


資料を見ながら、カタカタとキーボードを打つ。




「…こんな感じ?」



後ろにいる陸を振り返り、確認した。



「完璧…。

杏ってさ…苦手分野とかあんの?」



「………………虫。」


「だろうな。」


クスクスと陸が笑う。


「…苦手なんだからしかたないでしょ?」


馬鹿にされた気分になり、膨れっ面になる。




片手であたしの頬を潰す陸。




「フグ杏ちゃん♪」


「なんですって!?」
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