禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「わたくしにも…。ただ、お送りする場所だけ聞いてるだけなので。」
「そう…。」
ドキン
ドキン
不安と緊張感と。
車の中は、重たい沈黙。
窓の外の景色が見覚えのあるものに変わって。
「ここでございます。」
止まった先は宮埜の家。
「ありがとう。」
何かの冗談だと思った。
まったく。
手の込んだ冗談。
ツカツカと勢いよく宮埜の部屋に向かった。
バタンッ!!!
勢いよくドアを開けたと同時。
「ちょっと、なんの冗談!?」
思いっきり文句言ってやろうと思ったのに。