禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
そこで、初めてお母さんがお父さんを殺した事実を知った。
身寄りのないあたしは、施設に預けられて。
−−−1年が経った時。
「美緒(みお)ちゃん。これからは、神楽さんのお家で暮らすのよ?」
園長先生が、ニッコリと笑いながら話してくれた。
「初めまして。」
ひざを付きながら、微笑んであたしの手を取った男。
それが神楽だった。
20代のその男は、優しい雰囲気の中に、冷たい何かを隠し持ってる感じで。
「神楽さんは、若いのに福祉に協力的で。園にも多額の寄付をしてくれてるの。」
その園長先生の言葉を聞いて、あたしは買われたんだと思った。
なぜかなんて分かんない。
きっと、お姉さんたちの言葉を思い出したから?
身寄りのないあたしは、施設に預けられて。
−−−1年が経った時。
「美緒(みお)ちゃん。これからは、神楽さんのお家で暮らすのよ?」
園長先生が、ニッコリと笑いながら話してくれた。
「初めまして。」
ひざを付きながら、微笑んであたしの手を取った男。
それが神楽だった。
20代のその男は、優しい雰囲気の中に、冷たい何かを隠し持ってる感じで。
「神楽さんは、若いのに福祉に協力的で。園にも多額の寄付をしてくれてるの。」
その園長先生の言葉を聞いて、あたしは買われたんだと思った。
なぜかなんて分かんない。
きっと、お姉さんたちの言葉を思い出したから?