DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


少女の姿をした、戦闘人形の存在は、その完成と同時にケルベロスに知らされた。

一見か細い少女にしか見えぬ容姿は人間と寸分たがわぬように見えるが、機械で作られたその体は尋常ならぬ力と、常人離れした機動力を発揮することが可能。

更に、魔道研究の成果か、個体ごとに特殊な能力も付与されている。

詳細はケルベロスにも明かされなかったが、彼女らの戦闘データを分析し、報告するという任務が、時折ケルベロスに依頼されるようになった。

「四体目の守護天使が誕生したのだよ。今回、君には新しいアイアン・メイデンの初陣の視察、報告の任についてもらう」

目の前の白衣の男が、にぃ、と笑みを浮かべる。

その顔を見たボルグは何故か嫌悪感に襲われた。

(爬虫類みたいな顔の奴だな)

生理的に何か受け付けないものを感じさせる、冷たい、無機質な笑み――


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