DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


痩せて背の低い、白衣を着たその男は、名を『ニコライ・コーエン』という。

この第三研究所の所長であり、アイアン・メイデンを作り出した科学者である。

本来ケルベロスを直接動かすことができるのは王族に限られていたが、その研究成果が認められ、アイアン・メイデンに関わる案件の依頼に関しては特権を許された唯一の人物。

「光栄に思いたまえ。君たちケルベロスのメンバーには存在は発表したが、直に、彼女達を目にすることはなかなかない機会なのだからね」

その特権からか、コーエンの態度は、その小柄で貧相な体に似合わず尊大で、どことなく人を見下したような感がある。

(あたまでっかちなお偉いさんてのはどうもいけすかねえ……)

心の中で悪態をつきながらも、かろうじて表情にだすのはこらえ

「光栄に思います」

ボルグはそう答え、頭を下げた。



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