DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


その顔を見たクロードが目を丸くする。

「へえ……君が表情をだすなんて……今まであったかな?」

「そうですね。なかったかもしれません」

再び笑みを浮かべたアレックスを、クロードは興味深々に眺めた。

「いいね……何があったかは知らないが心境の変化というところか? そういえば最近はボルグと親しいそうだな」

「ええ、度々気に掛けてもらってます」

「そうか……うん、多少粗雑なところもあるが、アレは悪い奴じゃない。いい影響がでてるようだね」

嬉しそうに目を細めてクロードはうなづきながら微笑んだ。

「前から思ってたんだ、君が笑ったらどんな顔だろうってね……やっと見れた」

心底楽しそうなクロードの陽気溢れる笑顔を見ると、自然とアレックスの頬も緩む。

そんな自分に。

(暖かい……)

人が嬉しいと感じるのはこういうことかと、アレックスはその感覚を胸のうちで確認するかのように反芻してみる。


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