DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
言いながら、椅子から立ち上がりアレックスの前まで歩み寄り、クロードは手を差し出した。
「まあ、とにかく今度ゆっくり話そう。意外と君と私はよく似ていると思うよ?」
「俺には……よくわかりませんが……」
戸惑いがちなアレックスの手をとり、半ば強引に握手をかわしたクロードの顔には、再び元の穏やかな表情が戻っている。
「正直な反応だな? 君は嘘がつけない……それだけでも私が君を友人にしたい理由に充分だ。いいかい? きっと訪ねてきてくれ」
「……わかりました」
クロードの言うことの意味の半分も理解できないままではあったが、アレックスはうなづいた。
自分には知らないことがまだ沢山ある。
クロードにも自分などでは推し量れないものが沢山あるに違いない……
そう、そう思った。