DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
「ウリエルは任務中だが、他の者はどうしてる?」
「ガブリエルは第二研究所に魔道システムの定期メンテナンスに出ています。ミカエルは任務ではないはずなのですが……」
ミカエルのところでラファエルは言葉を詰まらせた。
「ここにはいない……か。あの子はどうもここがあまり好きではないようだね」
カイゼルはふふ、と笑みを浮かべ
「まあ、いい。任務は実によくこなしてくれているからね。息抜きも必要だろう」
気にするなとでもいうようにラファエルの肩を叩いた。
「すみません」
「なに、君のせいではない。気にするな」
カイゼルはそう言うが、やはりラファエルは少しばかり気が重かった。
ミカエルはこの宮殿に部屋を用意されていながら、何故かあまりここへ近づこうとはしない。
もっとも、一番新型で任務の多い彼女がアルマにいること自体少ないのではあるのだが……
どこか奔放な部分があるミカエルからすると、ラファエルは堅苦しく感じるのか、いまいちウマがあわない。
先日のパレードの時のように、口論のようになってしまうこともしばしばある。
だから、ミカエルが宮殿へ帰ろうとしないのは、もしかすると自分のせいなのかもしれないと。
ラファエルはひそかに思っていた。