DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
「派遣はしてないけれど、来たのかもね。天使が」
「まさか……」
「そのまさかよ。天使はもう一人いたはず」
ディーヴァが何を指してそう言うのか、カイゼルはすぐに理解した。
そう、守護天使はもう一人いる。
いや、守護天使ではない。
国に背き、姿を消した……堕天使が。
「アレが、戻って来たと?」
「ええ……多分」
ディーヴァの表情は何故か楽しげだ。
笑みが浮かぶその顔は尚美しさを増す。だが、その奥にはどこかぞっとするような冷たさが潜んでいる。
すう、と背筋が冷たくなる感覚を覚えながらカイゼルは訊ねた。
「どうされます?」