DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
(―2―)
「リディル要塞より、ディラハン側で異変があったと報告がありました」
「どんな?」
ラファエルが退室した後、カイゼルは王妃へ今日来た旨を伝えていた。
「これを」
カイゼルは胸元から封書をだし、そこから数枚の写真をとりだし王妃へと手渡す。
「送られてきた記録映像をうつしたものです。千人近く兵力が集まっていたはずの野営地が一晩でこの有様だと。今朝方偵察に行ったときには敵兵はすでにいなかったとか…・…」
写真に目を通す王妃の顔を伺いながら、カイゼルはゆっくりと言葉をつないだ。
ディーヴァは黙々と写真に目を通している。
「連絡を寄越したファーレン・バラシュから、ウリエル以外の守護天使の派遣があったかと問い合わせがありましたが」
カイゼルがそう言うと同時に、ディーヴァは写真から顔を上げた。
「そうね。でも貴方も知ってのとおりウリエル以外は今はアルマにいるはず。私は派遣していない」
「では、どう思われます? 近くでは大きな動きは見られず他国の襲撃とも考えられない。はたまたディラハン内で何かあったか……」
「そうね。今更ディラハンを攻撃しようなんて国がエルカイザ以外にあるとは思えない。それに内乱にしても何か近くで大きな動きがあるはず」
ディーヴァはそこまで言うと、不意に口の端に笑みを浮かべた。
「リディル要塞より、ディラハン側で異変があったと報告がありました」
「どんな?」
ラファエルが退室した後、カイゼルは王妃へ今日来た旨を伝えていた。
「これを」
カイゼルは胸元から封書をだし、そこから数枚の写真をとりだし王妃へと手渡す。
「送られてきた記録映像をうつしたものです。千人近く兵力が集まっていたはずの野営地が一晩でこの有様だと。今朝方偵察に行ったときには敵兵はすでにいなかったとか…・…」
写真に目を通す王妃の顔を伺いながら、カイゼルはゆっくりと言葉をつないだ。
ディーヴァは黙々と写真に目を通している。
「連絡を寄越したファーレン・バラシュから、ウリエル以外の守護天使の派遣があったかと問い合わせがありましたが」
カイゼルがそう言うと同時に、ディーヴァは写真から顔を上げた。
「そうね。でも貴方も知ってのとおりウリエル以外は今はアルマにいるはず。私は派遣していない」
「では、どう思われます? 近くでは大きな動きは見られず他国の襲撃とも考えられない。はたまたディラハン内で何かあったか……」
「そうね。今更ディラハンを攻撃しようなんて国がエルカイザ以外にあるとは思えない。それに内乱にしても何か近くで大きな動きがあるはず」
ディーヴァはそこまで言うと、不意に口の端に笑みを浮かべた。