DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
(―5―)








覚えているのは、いつも空腹だったこと。

体のあちこちが痛かったこと。

常にいたたまれないような居心地の悪さを感じていたこと。





そして。





真っ赤に染まった両手に握り締めたナイフと、血まみれで床に倒れた父親と母親だったモノ。






ただただ真っ白な意識の中聞いた。






開かれるドアの音――






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