DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
「でも、何故あんな目に? 彼らは何故あんなことをするんです?」
いいようのない悔しさにも似た気持ちが、抗議の声を上げるうちに胸にせり上がり目が潤む。
じっと見返す穏やかな瞳にそんな自分の歪んだ顔が映っている。
「あの子の髪、少し変わった色をしていただろう? 確かにこの辺ではあまり見ない」
「……そんなの」
「そうだな、お前は優しいし偏見のないいい子に育ってくれた。私もお前のそんなところが誇りだ……だが、彼らは違う」
「何が違うというんです?」
父が何を言わんとしているのかわからず、つい苛立った声になってしまった。
ハッと口を押さえると、それでも父はかわらぬ穏やかな表情のまま
「彼らの格好を見たかい?」
そう聞いてきた。
「……え?」
「おまえの着ているものと比べて、ずいぶんと古びた服を着ていたね」
そう言われて、思わず自分が今着ているものを見下ろす。
柔らかな生地の真っ白なシャツと、同じく質の良い生地で作られた履き心地のいいズボン。
すぐに、その違いに気がついた。
彼らは、皆、随分と着古した。色あせた服を着ていた。