DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>











「……は?」

一瞬、目を丸くして動きを止めたウリエル。

力が抜けたかのように、構えていた大鎌が、じゃら、と音を立ててほんの少し下げられた。

それを見たルシフェルは言葉を繋いだ。

「王と、話をしたい。こんなこと何時までも続けても……人が沢山死ぬだけだ。何も得るものなんてない。殺すから、殺される。どこかで終わらせなきゃ……いつまでたっても終わらない」

次第に顔を俯かせていくウリエル。

「傷つけるための道具を捨てて、話し合うこともできるはず。王に進言したい……だから……」

だが、その肩が小刻みに震えをおびていくのに気付き、ルシフェルは言葉を絶った。

かすかに、聞こえた。

くぐもった笑い声。

それに、困惑の表情を浮かべたルシフェルの前で、ウリエルは俯かせていた顔をがばっと上げ、大きな声で笑い出した。


< 458 / 729 >

この作品をシェア

pagetop