DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
ガ……ガガガッ
垂直に振り下ろされたソレが通路に突き立てられ、そこから地面に亀裂が入り、メリメリと音を立てながら通路の床が割れてゆく。
数メートルほど走った亀裂のその先。
攻撃をかわしたルシフェルを忌々しげにウリエルは睨みつけた。
「なんで抜かない? 五年前を忘れたなんて言わせないぞ……みーんな殺して逃げたくせに」
その言葉にルシフェルの顔が歪む。
「さんざん探させられたんだ。味方まで皆殺しにして逃げた堕天使さんをさ……今まで姿消してたかと思ったら、今度は改心? 傷つけるのをやめろって? 意味わかんねー」
戦闘モードに入った自分を前にして尚、背中の武器を抜かないルシフェルを煽るように浴びせられる罵声。
「それに、昨夜ディラハンやったのもあんただろ? あれは僕の獲物だったのに。一人も残さず殺したくせに!!」
「……違う!!」
そこでようやくルシフェルは反論の声を上げた。
初めて聞く、動揺したような叫び声に、ウリエルはにぃと笑みを浮かべ、続ける。
「何が違うんだよ? その背中の武器でやったんだろ? 残ってた武器みたいに真っ二つにさあ」