DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
そう言ってウリエルは再び高らかに笑い声をあげた。
心底可笑しくてたまらないというように、嘲るような声音で……
笑うウリエルの顔を、どこか茫然とした表情で見ていたルシフェル。
だが、不意にその両眼を閉じ、静かに深く息を吐き
「違う……」
今度はゆっくりと、静かに。先ほどの反論の言葉をもう一度口にした。
「だから何がちが」
「昨夜は誰も殺してない」
ウリエルの言葉を遮るように次の言葉をかぶせる。
「……っ、じゃあ。なんで……」
ウリエルも即、返そうとしたのだが。
すぐにその言葉を飲み込まざるを得なかった。
通路に入った亀裂を挟んで真向かいに立つルシフェル。
一度閉じられ、ゆっくりと見開かれた瞳が、赤く偏光していた。
ざわり。
背中を走った感覚が、ウリエルに言葉を飲み込ませたのだ。