DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>




「僕……なんか、あんたキライ」



そうだ。姿を目にして、相対してずっと感じてた苛々とした気持ち。

キライだ。

王妃様にその身体をもらったくせに、国に背を向けて逃げていた堕天使。

そのくせ、やたらと澄んだ、青空みたいな色の瞳で……気にくわない。

今更出てきたかと思えば、武器を捨てて話し合え?

自分も兵器のくせに。

こんなやつが、自分よりも新しい型の戦闘人形。

気に食わない。全部気に食わない。

こんなやつ、王妃様に会わせたりなんかするもんか。

最初は捕まえて、土産にするつもりだったけど……

やめた。

苛々する。

こんな奴、こんな奴。

ここから一歩も行かせたりしない。

大丈夫。実戦はこっちのほうが数をこなしてるんだ。

新型だか何だか知らないけど構わない。

何より、あの善人面が気に食わない。


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