DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


「兵器のくせに、悟ったようなこといって聖人面なんて……気持ち悪いんだよっ」

遊びモードはもうやめだ。

「ぶっ壊す」

吐き捨てるように言って、ウリエルは大鎌を両手に持ちなおした。

「そう……」

ルシフェルは溜息混じりにつぶやき、柄を握る手に力を込めると

「道を阻むなら、引いてもらうしかない。わたしも、もう、逃げるわけにはいかないから」

ゆっくりと背中の鞘に収めたままだったソレを引き抜く。

現れた黒味を帯びた巨大な刀身。

それを見て、ウリエルはごくりと、喉を鳴らす。

身の丈と変わらぬほどの巨大な剣を、ルシフェルは細い腕で難なく引き抜き、身体の前に斜に構えた。

再びざわつく感覚を押さえ込むように、ウリエルは無理やり笑みを作る。

「本性あらわしたね。そうさ……あんたも所詮兵器なんだよ!!」

そして、腕を振り上げ、地を蹴った。


< 464 / 729 >

この作品をシェア

pagetop