DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


(こんなにデカイなりのくせに……っ。こんなのが、武器なのかよ)

重なり押し合う武器を挟んで、赤く偏光したルシフェルの目と視線が交わる。

「これは、わたしのいましめの為にある剣。これで、いいの」

「ふざ、けんなっ」

今度は自ら刃先をずらして均衡をやぶり、武器を構え直すためウリエルは後方へ跳んだ。

交わっていた部分が弾かれる時、金属がこすれあう音が、鈍く、重い響きを一瞬残す。

それを聞きながら、信じられない思いでルシフェルの武器の全容を目に焼き付ける。




何度見ても。

何度確かめても。




その巨大な剣には……

剣には必ず在るはずの、研ぎ澄まされた刃が無かった。


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