DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
その言葉を聞いた瞬間。
ふと、何かがよぎってルーシーは口元へ運びかけていたスプーンを動かす手を止めた。
(……何?)
体をよぎった、微かな感覚。
それはどこかざわつくような奇妙な感覚。
顔を上げ、改めて目の前の光景を確認する。
テーブルに並べられた食事は確かに普段より豪華だが、食卓につくレンや母に普段と変わった様子など見られない。
部屋に漂う空気もいつものように、穏やかで暖かなものなのに。
なのに。
何故だろう。
よぎった感覚はどこか不安を感じさせるようなものだった。
そして
「そうね。でもきっともうすぐ帰ってきてくれるわ。そしたらまたごちそうにしましょうね」
レンに答える母の言葉。
それを聞くと同時に、もう一つ。
別の感覚が襲い、ルーシーを戸惑わせた。