DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
(……あれ……は……)
それを目にした瞬間、ズキリと痛みが頭を走った。
この部屋にはおよそ不似合いなもの。
あれはさっき自分がテーブルにつく前に立てかけたもの。
それまで確かに自分の手に握られていたもの。
何故あんなものがここにある?
何故自分はあんなものを持っていた?
ズキズキと脈打つ痛みと共に湧き上がる疑問が次々と頭の中を巡る。
なのに。
そんな思考に支配されようとしてるにも関わらず、勝手に体が動いていた。
「まさか……攻撃!?」
意識とは無関係に、椅子を蹴ってテーブルから離れると、窓の方へ駆け寄り声を上げる。
窓越しに見える暗い夜空に、黒い機体が何機も飛んでいるのを見て
「こんなところまで……!?」
叫ぶ自分を遠く感じながら、ルーシーはその感覚の正体に気付いた。
先ほどから感じていた、既視感と違和感の正体に――