DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>







限界だった。







膨れ上がるあきらめにも似た気持ち。

最後の兵士を切り伏せたのを、手に残る衝撃が伝えてきた。

繰り返された記憶の再現。

最も悔いる、罪の記憶。

抵抗する力は使い果たされ、失われ。

ルーシーは力なく瞼を閉じるしか出来なかった。

もう、落ちてゆくしかないというのだろうか?

足元に見える、あの暗い闇の深淵へと……

身体中から力が、意思が抜け落ちていく。

そんな感覚に捕らわれながら、再び周囲を覆う静寂と冷気に身を震わせながら。

ただそれに、身を任せることしか出来ない。

涙だけが、抵抗の跡をルシフェルに許すかのように頬を濡らし続ける。





そんな中



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