DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>




常に祈りをかかさなかった敬虔な母。

小さな動物の怪我に胸痛め泣いていた優しい弟。



(母さんもレンも、こんなことは望んでなかった!!)



骨を砕く音、断末魔の悲鳴が鳴り止まない中、意思と分断され勝手に動く体。

望まずとも再現される残酷な過去に、ルシフェルは声にならない叫びを上げつづけた。

けれどそれは止むことなく、ルシフェルの精神を傷つけ、蝕んでいく。

「ああああああ……っ!!」

どうすることも出来ず、魂が削られる痛みに必死に耐えるが

「ありがとうね。ルシフェル」

「おねえちゃん凄いや」

追い討ちをかけるように木霊する声が、さらにそれに揺さぶりをかける。




やめて



やめて



もう……やめて……





< 498 / 729 >

この作品をシェア

pagetop