DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
唇が、動く。自分の意志で……
冷たい空間に体を横たえたまま、ルシフェルは薄らと目を開けた。
手の平が、熱い。それに……
「……?」
先ほど瞼の裏に見えた光は、気のせいではなかった。
辺り一面を染める、青白い光。
それは、ルシフェルの手に握られたものから発せられていた。
「ああ……」
そうだ、と。自分を呼んだ声の主が誰だったかを思い出す。
「シルバ……わたしは……」
シルバがくれた、この剣は。シルバがわたしの思いを汲んでくれたもの。
その剣が、その巨大な刀身全体から青白い光をほとばしらせている。
『多分、今の君にとても必要なもの』
そう言って、背中を押してくれたシルバ。
記憶の中の彼が微笑む。
『君は、殺すことを望んでるわけじゃないだろう?』
「ええ……」
そう、望むのは奪うことじゃない。
「わたしの……わたしの望みは……」
片手で握っていたその柄に、もう片方の手を伸ばし、両手でしっかりと握り締める。
剣から伝わる静かな熱が、体に力を再び満たしていく。