DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
「ウリちゃん!! 駄目だ!! ひいて!!」
思わずファーレンは叫んだ。
黒いドームは一瞬押さえ込まれ、縮んだかのように見えた。
だが、厚みを増したはずの壁に……細く入った一筋の亀裂。
「……!? なんでお前がいるっ!?」
ファーレンの存在に気付いたウリエルが振り返る。
「だめだ!! もう持たない!!」
ウリエルの方に駆け寄ろうとしたが、大きな揺れに立っているのもやっとな状態で、足を踏み出すことができない。
壁にしがみついて体を支えながらファーレンは必死でひくようにとウリエルに呼びかけた。
「何言ってんだよ!! 僕はこいつを……」
亀裂から溢れる青白い光が目を刺す。
あれはヤバイ。
ウリエルのドームは持たない……
「……っ」
再び大きな揺れに襲われバランスを崩し、ファーレンは膝をついた。
頑なにひくことを拒むウリエルの正面で、黒いドームに更に亀裂が入る。
圧力に耐えかねた通路の床が、メリメリと音を立てて陥没していく。
「何っ!?」