DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
手をつくことも出来ず地面に倒れこんだために土に汚れた顔を、それでもウリエルは持ち上げて、自分を見下ろすルシフェルを睨みつける。
「ちくしょ……っ。お前なんか……お前なんかっ」
ギリギリと、歯軋りをしながら。憎悪の炎を瞳に宿したまま。
地面に倒れこんだ小さな身体と汚れた頬が遠い記憶の光景と重なり、ファーレンの胸を刺す。
だが、彼のそんな気など知りもしないウリエルはただただ目の前の敵を睨みつけ、そしてぎゅっと唇を引き結ぶと、残された片方の手に意識を集中した。
まだ、終りじゃない。
この手は、まだ動く。
見上げる敵の瞳からは赤い光は消えうせ、もとの色。苛立たせるほどに澄んだ空色が惨めな自分の姿を映している。
どこかぼやけた虚ろな目に映るその姿が更にウリエルの怒りを増幅させた。
「そんな目でっ!! 見下ろしてんじゃねえよ!!」
上体を目一杯に上げ、右手に握った鎌に全てを託す。
ウリエルが、それをルシフェルへ投げつけようとしてるのにファーレンは気がついた。
「待って!! 駄目だ!!」