DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>



そんな風に姿を消しておいて。

しかもとんでもない置き土産までして。

音沙汰一つよこさなかったくせに……今更突然現れて、年寄りを驚かせるなんて真似をするなど、本当にとんでもない。

ここはまず小言のひとつも言わねば気がすまないというものだ。

気を取り直し口を開きかけたガーフィールドだったが

「世話をかけた……すまなかったな」

小言を言うより先に頭を下げられてしまった。

本来頭一つ程高い位置にあるはずの相手の頭頂を目の前にしてガーフィールドは言葉を失うしかなく、勢いをそがれ、肩の力が一気に抜けていく。

「……ったく、お前さんって奴は……」

小言の代わりに出た溜息交じりの言葉に合わせて、ゆっくりと目の前の頭が上がる。

そして男は、目線の高さは変えずそのままガーフィールドと視線を合わせ、尋ねた。

「リエルは……今どこにいる?」


< 692 / 729 >

この作品をシェア

pagetop