DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
案の定、それに対する答えは返ってこない。
それもそうだろう、理由を話せるのなら姿を消す時にとっくに話しているのだろうから。
「ふん……」
予想通りの反応に短く鼻をならし、頭を掻こうと右手を上げかけた拍子に
「わわっ」
すぐ脇を駆け抜けようとしていた少年に肘が当たりそうになり、少年が驚いた声を上げた。
「おじちゃん気をつけてよー」
「おっと、すまんね」
抗議の声を上げる少年に侘びをいれる。
少年は、ほんの少し口を尖らせてみせ、だがすぐに
「いいよ」
そう言って笑った。
そして一瞬ちらりとガーフィールドの隣へと視線を走らせる。
ほんの少し不思議そうな表情を見せたが、急いでいたのだろう。すぐにまた走ってその場を後にした。
駆け足で去っていく少年をしばらく目で追って、ガーフィールドも再び墓地のほうへと足を向ける。