心涙
「じゃあ、どうやったら転んで顔に怪我するの。」







「こけ方がひどかったから・・・ですけど。」








「嘘が得意ね。神田さん」







「嘘じゃありません・・。」







「よし、終わった。」






「あ、じゃあ、あたし帰ります。他に話す事なんてないし。」






「駄目。ちゃんと話してからじゃないと返さないわよ。」







「だから・・・嘘じゃないって!!」





つい大声を出してしまった。
本当に、こうやってしつこく聞かれるのって嫌。









「ごめんなさい・・・。本当に嘘なんかついてないんで」



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