D U S H ! !



「んがっ!もう口邪魔!」

シュノーケルなんかがあるのなら、もうひとつくらい普通のゴーグルはないのだろうか。


「お前ら完全防備だな。顔見えなくて超怪しい」

カイジが廊下に置いてある段ボールを持ち上げ言う。

「仕方ないじゃん。しばらくこの部屋入ってないから埃が汚いもん」

鮎川が真顔で言った。
この戦闘体制、ロボットみてーだ。


「でも…さすがにシュノーケルはウケるな。はっ」

カイジは吐き捨てるような笑いと共に言うと、よっこらせと段ボールを運んで行く。

ウケられた…
鼻で笑われた…


確かに、頭にタオル、顔半分が隠れるマスク、顔の上半分にはシュノーケル。さらには息をする口がぶらんと下がっている。

移動式クローゼットのドアを開け、鏡を見た。


「確かに怪しい…」

ウケちゃうな、マヌケで。




< 101 / 346 >

この作品をシェア

pagetop