D U S H ! !
「んがっ!もう口邪魔!」
シュノーケルなんかがあるのなら、もうひとつくらい普通のゴーグルはないのだろうか。
「お前ら完全防備だな。顔見えなくて超怪しい」
カイジが廊下に置いてある段ボールを持ち上げ言う。
「仕方ないじゃん。しばらくこの部屋入ってないから埃が汚いもん」
鮎川が真顔で言った。
この戦闘体制、ロボットみてーだ。
「でも…さすがにシュノーケルはウケるな。はっ」
カイジは吐き捨てるような笑いと共に言うと、よっこらせと段ボールを運んで行く。
ウケられた…
鼻で笑われた…
確かに、頭にタオル、顔半分が隠れるマスク、顔の上半分にはシュノーケル。さらには息をする口がぶらんと下がっている。
移動式クローゼットのドアを開け、鏡を見た。
「確かに怪しい…」
ウケちゃうな、マヌケで。