D U S H ! !
それにしても邪魔だ、この口。
引っこ抜くことは出来ないのだろうか。
「はっ」
フツーに抜けた。
「鮎川、コレ、地下の廊下に置いとくな」
そう一言言って、俺は「シュノーケリング用ゴーグル口付き」の「口」を外し廊下に置いた。
これで少しはマヌケじゃなくなるかな。
そして部屋の掃除をしている俺達三人は、あまりの暑さに参っていた。
「地下でもやっぱり暑いもんは暑いんだな」
ゴーグルは曇って前が見えない。
このままだと熱中症にでもなりかねないので、ゴーグルを外そうとするがそれをどうしても中川さんは許してくれない。
「ほんとに埃だらけなので、ゴーグルは付けといてください。よかったらこっち貸します」
中川さんは彼女自身が付けているゴーグルを指さしそう言う。
さすがにのこのこと代えてもらう訳にはいかないので、鮎川のゴーグルを奪い鮎川にシュノーケルを渡す。
「うおっ、何、は?取んなよっ」
「取ってねえ。交換。な、ちょっとだけ。暑いんだよそのデカイゴーグルは」
「持ってきてないのが悪い」
そう言われて俺の手元に戻ってきたのはシュノーケルだった。
ま、そうなんだけど。