D U S H ! !




「今日はお疲れさま。綺麗になったわね」


午後4時を回る頃、俺達はすっかり綺麗になった鮎川家の防音室にいた。


「みんなが手伝ってくれたから。ところで母さん。前にも一度言ったんだけど…」


ココをバンド練習に使っていい?

鮎川が言った。



「勿論。こんなに綺麗にしてくれて、当たり前よ。どうぞ皆さんで使って」


「「「ありがとうございます!!」」」


これで思う存分練習が出来る。


だけどまだ…



「あの、お母さま…」


皆が「やめとけ」そんな顔で俺を見る。

だけど、嘘なんかつけない。ここまでしてくれたお母さま…いや、鮎川に申し訳ないから。


「俺、地下の防音室にあった壺、割っちゃったんです」



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