D U S H ! !
ある夏の日。
8月もあと半分になったその日に、俺の家では衝撃的な事件が起きた。
いや、俺だけが知らなかった「それ」を、今日知ることとなったのだ。
「あーあぢい。母さーんクーラー買ってくれよー」
朝、リビングに下りてきた。
自分の部屋はやっぱり暑い。
どうしても朝7時には目が覚めてしまう。
「ヤマト。起きたんならおはようぐらい言いなさいよ」
「おはよう。で、クーラーは?」
「自分で買え」
「えー熱中症になるじゃん」
「だからバイトでもしなよ」
「姉ちゃんが口出しすんな。姉ちゃんは金出してないのに自分の部屋にクーラーあるじゃねーか」
「それはそれ。これはこれ。だから違う」
「意味わかんねー」
仕方なくリビングのソファアで二度寝を試みるが、トイレに旅していた父さんが帰ってきたせいでリビングには寝る場所がない。
フローリングにべたっと寝ころんでみるが、冷たくて気持ちはいいものの、硬くて痛い。
「ヤマト。今日は練習しないのか」
父さんが真剣にニュースを見ながら言った。
「うん、ない。から今日はゴロゴロする予定」
そうか、そう言うと父さんは俺に制服を着せた。