D U S H ! !



「あ、ヤマトもギタボじゃん。ユカちゃんに教えてもらいなよ、ど下手糞なギターを」

鮎川がひらめいた。
ひらめかなくて良かったのに。

「くそを糞とまで言わなくたっていーじゃねーか。確かに上手くはないけど、それでも毎日歌いながらも合わせて三時間は練習してんだから」

「へえ!歌は何時間やってんの?」

興味深そうにシュートが尋ねた。


発声から発音やリズムまで、歌は気付いたらずっと歌ってる気がする。

「四時間くらいはずっとやってる。あ、そのうち二時間はギター弾きながらだけど。」


…てことは五時間?


計算が苦手なシュートが言い、俺はうなずく。

この間おっちゃんに言われたんだ、『デビューしたいなら毎日五、六時間練習しろ!』って。


きっと、他の3人も、俺…いや、俺以上に練習してるかもしれない。

そう思うと今すぐにでもギターを練習したい。
ああ、学校に持って来ればよかった。


「それよりヤマト!ユカちゃんに教えてもらえよ、ギター。」

反れた話を修正される。
もう皆俺のユカへの気持ちは知ってるのか。

なんか嫌だな。弱味を握られたみたいだ。




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