D U S H ! !



「それでそれで!?」

「それで、そのコのマンション前まで行って、ばいばいした。」

「うんうん」

「今度ライブするときは曲貯めしとくって言って、」

「うんうん」

「もっかいばいばいして、家帰った。」


「「はあ~」」

なんだよ、と鮎川とシュートがため息をつく。

なんでため息なんだ?


「そこは、『今度二人で楽器屋巡りしよう』だろ。なあシュート」

「そうだな、あわよくば昨日の次点で手を繋いどくべきだったな」


なんだよこいつら。
人の恋愛に口出ししやがって…

ていうか、鮎川はユカのことが好きなんじゃないのか?


「ああ。オレのユカちゃんへの気持ちは『尊・敬』だから。愛してるぜ彼女の超絶ギターテクニック!!」

「え、何、そのコ“ユカちゃん”っていうの?」

「超絶ギターテクニック?ユカはベースだろ」

「なあなあ、“ユカちゃん”って誰?」

「ベースだけど、お兄さんの影響でギターも小学生の頃からやってたんだって」

「“ユカちゃん”って「「うるさい!」」


ユカがギターを弾けるだなんて。
へえ、知らなかった。



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