D U S H ! !



「へえ。ヤマトくんはギターボーカルやってるんだ。あ、おれの部屋のギター見た?」

「あ、ハイ見ました。超格好良かったです。あれ、ギブソンですよね」

「ああ。ふふ、ユカ、超格好良かったって」

「何よお兄ちゃんキモい。」

「そうよ忠俊。今日はヤマトくんが来てるんだからちゃんとしなさい」

「いつもちゃんとしてるよ~」


……。

ユカん家のリビングで夕飯をごちそうになっている。

隣にはユカ。
目の前にはお兄さんに、斜め前はお母様。

献立はオムライスだった。


「ごちそうさまでした。」

スプーンを置き、水を一杯飲んだ。


「もういいのヤマトくん。まだいっぱいあるわよ」

「あ、大丈夫です。もうお腹一杯なんで」

「そう?口に合わなかったかしらね、このうちの味は」

「い、いえ、美味しかったですよ」

「ほら母さん、やっぱりこの家のオムライスは辛いんだよ。何入れてるの」

美味しかったって言っているのに、お兄さんが俺の気持ちを「代弁してやった」という顔で言った。


「お兄ちゃんもママも!いちいちうるさく言わなくていいって。ヤマトくん困ってるじゃん」

「え、困ってるの?」「困ってんのか?」


「え…いや、全然。」


としか言えないでしょう、こんな状況。



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