D U S H ! !


「これはフリーサイズですので…」

「じゃあ似たようなデザインの大きいやつください!」

「似たようなと言われても…」


完全に困っている店員さん。

そして男の人は必死だった。


「変えて欲しいんです!恋人の指輪のサイズを間違えるなんて、おれ、おれ…彼女に殺されます!」


そ、そんなに彼の恋人は怖いのだろうか。

フリーサイズの指輪よりもでかい指の、殺すことをしそうな女の人…


そう考えるだけで、寒気がした。

彼はよくそんな人物と付き合っているなあ。


「ちょっと~。指輪持ってどこ行ったのよ~」

確実にそう聞こえた。後ろから、ドスのきいた声で。


かわいらしいと言えば、かわいらしいが、かわいらしくないと言えばかわいらしくない彼女の姿。

体重は彼氏の3倍はありそう。

メガネのフレームは赤くって、歯の矯正をしている。少し前にあったアメリカンドラマの主人公みたいだ。

ピンクのコートに、ミニスカート。タイツを下にはくのならわかるが、素足だった。ニーハイソックスが彼女の太ももに食い込む。


彼には申し訳ないが、



俺の彼女がユカでよかった…





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