D U S H ! !



「ねえタカシぃ~指輪はあ~?」

「えっ、ああ。ちょっと待ってね、」

「早くしてよぉ~」

「うううう、うん。」


確実に『タカシ』さんは動揺している。


「ココって、指輪やネックレスにメッセージも刻んでくれたりするのよねえ。まさか、指輪になんか書いてもらってるの?英語で『タカシはマサミを一生愛す』とか!!きゃっ」



絶対違うのに…

『外で待ってる』と言うと、「マサミ」さんは店を出て行った。

可哀想な彼氏。

とびきりのサイズの指輪を見つけなきゃいけない上に、メッセージも刻まなきゃいけない。


いっつも大変なんだろうなあ、そう思っていたら。



「すいません。一番大きなサイズの指輪、一緒に探してくれませんか?」

店員さんに向かって彼は言った。

「ちょっと早とちりな彼女なんです。僕はどんくさいんですけど、はは」

照れくさそうに笑っていた。


ふと見えた顔に、「彼女のことが大好き」って書いてあった。


…………。



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